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あれから九年後。
ー1991年ー
「天野くーん。天野史朗くーん」
「もう! どこいったのかしら? とっくに昼休みは終わっているのに・・・」
「まさか私の授業にかぎってどこかで寝てるっていうんじゃないでしょうねェ」
探していると、木の下に誰かが寝ていた。
その姿を見るや怒った顔で近づき、胸ぐらを掴み顔を勢いよく振り回し言った。
「天野史朗君 起きなさァーい!!」
史朗は眠たそうな顔で言った。
「アッお姉ちゃん 。 おはよう・・」
「お姉ちゃん おはようじゃないでしょ」
「ホラ。とっくに午後の授業始まってるわよ」
「それから学校では"お姉ちゃん"じゃなくて、"先生"って呼びなさい」
「ハイハイ」
史朗は、顔を洗って教室に向かった。
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