5人が本棚に入れています
本棚に追加
休み時間、友達から面倒なことを押し付けられた。
来週行く遠足に米や炊事の道具を持ってくる係にされた。
こんな面倒なことは、したくなかったが僕に言い返す勇気はない。
渋々引き受けて史朗は、お姉ちゃんのいる職員室に行った。
お姉ちゃんは、この学校の先生である。
僕は、お姉ちゃんのところに着くやすぐに手を前に出した。
「何?この手」
「遠足のお金。お米とかの」
「またあの子たちね 。イヤな役ばかり押し付けられて。たまには言い返しなさいよ。男の子でしょ」
僕がそんなこと出来れば、苦労してないよと思いながらも、お姉ちゃんはまだ話す。
「ガツンと喧嘩ぐらいしないと、コキ遣われるだけよ」
もう帰ろう、そう思い帰ろうとした。
「史朗。ついでに晩ごはんのおかずも買っといて」
結局お姉ちゃんにもコキ遣われるハメになるのだ。
最初のコメントを投稿しよう!