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「…よし、分かった!明日、少し彼のことを調べといてあげる」
満面の笑みで、向井に言った美琴。
やっぱり、喧嘩好きなようだった。
向井は、オドオドしつつも、お願いしますと言った。
「あ、ちなみに、彼の名前は?」
危ない。重要なことを聞き忘れかけていた。
「はい、鷹見陽って言います…本当にありがとうございます」
鷹見ね…と呟く美琴。
深々と頭を下げる向井にあわせて、深々と頭を下げた。
時刻は8時10分。
どうやら、寮監の抜き打ちはなかったようだった。
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