ある日の空間移動

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とりあえず、行って確認してみる方が良さそうですわね…と内心で思う。 そこに、気になる言葉が降ってきた。 『そう言えば、付近にいた中学生の話ですけど、何もないところでつまずいて転んだと』 「!…初春は支部のサーバーからlevel3以上の光線操作系の能力者をアップして置いてくださいな」 『何か分かったんですか?』 「映像機器に映らないほどの光線操作系の能力者は、level3以上…。その中でも一時的にも視覚を奪うほどの能力は、おそらく偏光能力〈レーザーフレキシブル〉か縮光能力〈レーザーフォーカス〉ですの」 そう言って、公園へのルートを眺めて言う。 光線操作系の能力なら、人間の目にも電子機器にも映らない。 「いまから現場へ向かって、確認をしてきますの。初春、バックアップを頼みます」 『了解です』と声が聞こえたのを聞いた彼女は、空間移動した。 彼女の空間移動の最大飛距離は、およそ80メートル…時速300キロ近くでの移動が可能な計算になる。 公園まで30秒は、かからない。 飛んでいる間にも、初春から声が聞こえるが、電波が遅れて受信されるため切れ切れに聞こえる。 『ぞ…くほうでは、他のジャッジメ…も現場に何め…いるそ、で…です。合流した、ら情報の提供を…してくださいとのことで、す』 「問題は、事件の犯人が既に逃走している可能性が高いことですわね…本日中の逮捕は望めそうにありませんわね」 .
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