第1話

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と、思い冷蔵庫を開けるが……。 「何でなにもないの!!!?」 見事にスッカラカンだった。 そして、隆の言葉に唖然とした。 「あぁ、秋が全部食った。」 ・・・・・。 食った……。 「は?全部って…結構ありましたよね?特に冷蔵庫の中には……秋さん?」 あたしの問いかけにビクっと肩を揺らす。犯人。 「いやっ、…そのー…えーっと…葵…ヒッ!!!」 あたしの顔を見た秋はこれでもかってぐらいに真っ青。 秋の食欲は半端ない。 あたしも結構食べるけどその倍は普通に食べる。 だけど、限度と言うものがあるでしょ。 「どう食ったら全部無くなるの?あたしにもわかりやすーーく!教えて貰える?」 ニコーっと笑いながら秋に近づく。 秋は顔をひきつらせてジリジリと後ずさっていく。 「あ、葵!!あああのね。昨日、朝から何にも食べてなくて……そそそれで、家に帰ったら冷蔵庫にいっぱい食べ物があったから……つい。」 「へぇー…"昨日朝から何も食べてない"……お前が起きなかったんだろうがぁぁぁぁぁ!!!!!!何回起こしてもグースカと…。挙げ句の果てに食いもん全部食うとはいい度胸してんじゃねーか!!!。」間接ボキボキ鳴らしながら秋にまた近づいていく。
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