第1章

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「いい加減どいて下さい。 左京(サキョウ)先生」 「つぐみでいいわよ」 「いいわけあるか!」 オレは思わず 強く言い返した。 そうオレに覆い被さっているのは、 保険医の左京 つぐみ。 先生、そして"女"に手をあげるわけにはいかなくて、 オレは辟易していたのだ。 「てか、一体何なんですか?」 「何って…」 左京先生は首を傾げた後、 綺麗な顔に妖しい笑みを浮かべた。 ぞくりっと悪寒を感じ、 左京先生に次の言葉を紡がせてはダメだと思ったのも束の間、 耳元に温かい息がかかった。 .
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