131人が本棚に入れています
本棚に追加
「いい加減どいて下さい。
左京(サキョウ)先生」
「つぐみでいいわよ」
「いいわけあるか!」
オレは思わず
強く言い返した。
そうオレに覆い被さっているのは、
保険医の左京 つぐみ。
先生、そして"女"に手をあげるわけにはいかなくて、
オレは辟易していたのだ。
「てか、一体何なんですか?」
「何って…」
左京先生は首を傾げた後、
綺麗な顔に妖しい笑みを浮かべた。
ぞくりっと悪寒を感じ、
左京先生に次の言葉を紡がせてはダメだと思ったのも束の間、
耳元に温かい息がかかった。
.
最初のコメントを投稿しよう!