壱ノ巻 始まり

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始まりは唐突にやって来た。 何の予告も前触れも無しに、突然俺の日常に割って入ってきた。 これが夢なら変な夢だったと笑い話ですんだかもしれない。 クラスの悪友達へのネタにしていたかもしれない。 でも現実はそうはいかなかった。 何度これは夢だと思っても、目の前にある非現実は存在を無くしてはくれなかった。 故に、半ば強制的に俺は非日常に足を突っ込む羽目になった。 そう、戦国時代の武将達が入り乱れる現代の戦い、『現世の乱』に―――。
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