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「実は、城崎様に我が社が新たに開発した次世代型ゲームイベントに参加していただきたいのです」
「…………は?」
何とも間の抜けた声が出てしまった。
真剣に話し出したと思ったら、まさかのゲームのお誘いかよ……とは口には出さず、
「えーっと……、どういうことですか?」
もう一度質問を繰り返す。
「ですから、先程申し上げた通り、城崎様に我が社が開発したゲームイベントに参加していただきたいのです」
……何言ってんの、佐々木さん?とマジで言いそうになった。
「えーと……、何で俺なんですか?」
参加どうのこうのは置いといて、最初に浮かび上がった疑問を訊いてみた。
「何故か、と言われましても、答えることは出来ません」
「はあ?」
マジで何言ってんだコイツ……とやはり心の中だけで呟いた。
「あの…、答えられないって、どういうことですか?」
「それは、こちらが決めた意思ではないからです、と答えておきます。今回は確認を取る為に掛けさせていただいただけですので」
「はあ……」
理由もなさそうなので、つまりは何か怪しいこと――という結論にたどり着いた。
無論、そんなイベントに参加する気はさらさら無い。
「あの、イベントの方なんですが、ちょっと都合が悪いので、不参加でお願いします」
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