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あの日の事があってから、講師は莱巫に毎日連絡してきた。
でも内容は負けるなとか頑張れとかじゃなく…
今日何があっただとか、仲良しの友達が馬鹿でどうしようもないだとか…
最初は返事を返さなかった。
ちょっと複雑だったんだよね。
いちお私は生徒で、彼はその学校の講師…。
仲良くなって変に噂されたくなかった。
まぁ学校行ってなかったから関係ないか。
でも毎日他愛もないメールを莱巫は楽しみになってた。
いつものようにメールが来て…
バンドを遊びでやってるって話だった。
莱巫は吐き出せない心情を詩にしてたから音楽の話は興味があった。
今まで返さなかったメールに初めて返信した。
“あなたが作った歌詞見せてよ”
メールはすぐに返ってきた。
“今日も返信ないと思ってたからすげぇ嬉しかった!歌詞…駄作しかないけど見せるよ!学校…はヤバイよな?”
私達は街で会うことにした。
私は自分が書いた詩を持って待ち合わせに向かった。
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