絶望

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『ちょっと見に行かね?』 谷地が言い出した。 『お、おい!谷地!』 宮部の制止も聞かずに谷地は野次馬の中に入っていった。 仕方なく私達も谷地を追った。 人が凄くて見えないな… 突然宮部が手をギュっと握ってきた。 …!? 私はバッと手を離した。 なんなの! そう言おうとしたとき… 『莱巫…見ない方がいい…。』 宮部…? 声が震えてた… …!! 人と人との間から見えてしまった。 変わり果てた… 結城を…。
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