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夢を見た……
小さい男の子が私の後ろを追いかけてくる。
歳上の私が走ると、男の子は私のスピードについてこれない……
けど額に汗を浮かべて……
必死な顔で走る。
私に離れまいと……
追い付こうと……
私は後ろを振り返りながら、男の子が追い付いてくるのを待っている……
追い付ける訳がない……
余裕な笑みを顔に浮かべて。
けど……
男の子は少しずつ……少しずつ…
その差を縮めてきて……
ついに私を背中から抱き締める……
ドキドキする……
心地好いドキドキ……
暖かい匂いがした……
「やっと……捕まえた…」
その声に振り返ると、そこにいたのは、成長した男の人…
太陽の光が眩しくて、よく顔が見えない……
「……本………よ…」
声が微かに耳に届いた……
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