松永久秀という男

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足利義輝 言わずと知れた剣豪将軍 1536年(天文5年)に足利義晴の嫡子と生まれる この頃は当時管領である細川晴元(今作では登場無)と激しい権力争いを繰り広げていた将軍家 六角定頼の援護を受けていたものの戦況芳しくなく度々、京を追われて坂本や朽木へと難を逃れて将軍家権威失墜のどん底状態であった 1546年に11歳ながらに将軍職へと就くと才覚を発揮し始め将軍家再興を掲げて精力的に動き出す 東は奥州伊達家に西は島津に大友、毛利にと頻繁に誼を通じ大戦有らば将軍家の名を使い和睦させるなど三代将軍足利義満以来となる大器なる将軍として名を広める 川中島の戦いにもその権威を以て此を和睦させる等、活躍は随所に見られる 又、足利家の通字である「義」や自らの一字「輝」更には義輝以前に使っていた「藤」の名前を家臣や大名に赦す等して誼を広げ将軍家の基盤を全国へと散りばめるなどと器用な面も見せた 更に将軍職と切っても切り離せない「政所」を長年に渡り居座り固持し続けていた伊勢氏当主伊勢貞孝を追いやり奪還 足利将軍家復権を世に印象付けた 細川晴元、三好長慶との闘争を経ていよいよ現実味を帯びた復権の道 その道はある日途切れる
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