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「大々的に行われる即位式」
トンッと置かれる扇子の先に幸政、雪斎の視線が集まる
「集まる大名、代表者達」
トンッと、また一つ音を置く
「彼等は感じる事だろう…足利の世は終わっていない」
トンッ
「足利義輝という才君により新たに開かれる幕政の予感」
トンットンッ
「期待感膨らむ雰囲気に一刺し」
トンッ
「…足利義輝暗殺」
バキッと乾いた音と共に折れる扇子
訪れる静寂
雪斉は眉間に皺を寄せつつ言葉を放つ
「満ちた期待は折れれば即ち絶望へと堕ちまするな」
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