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「厄介な御仁よの~」
言葉に反して至極愉しそうに声を弾ませる義幸に雪斎は、溜め息一つ零して視線で咎める
曲がりなりにも主君に位する将軍家の危機に対して余りに不謹慎である、と言いたげに…
「しかし、相手の思惑が分かっておれば手の打ち様もありまするな」
「そこよ!」
雪斎の思案声に折れた扇子を指し義幸
「松永久秀、奴は必ず式典の前後若しくは式典中に行動を起こすであろう」
「故に我等は如何様に将軍様をお助けするか…」
「「はあ?」」
雪斎はさも当然の議題と仕切りに首を縦に振りつつ思案声
そこに義幸、幸政の「お前何言ってんの」ばりなリアクション
雪斎は首を傾げた
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