完璧ーかんぺきー

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完璧ーかんぺきー

小学校の頃、学校は勉強をするためだけにあると思っていた。 将来のためにみんなで学校に来て先生にわかるまで教えてもらう。そのためだけに学校に来なければならないのだ‥と。 だけど私にはその将来が見えなかった。 夢がなかった。目指しているものもないし、尊敬する人もいない。 じゃあなぜそんな見えない将来という存在のために、自分は尽くさなきゃならないのか正直不満だった。 なぜ‥。 その答えを頭の中で探してみても見つからなかった。 勇気を出してある日先生に尋ねた。 "なんで勉強するためだけにわざわざ学校に行かなければならないの?" 廊下を歩いているところにいきなり話しかけてしまったせいか、私の言葉に先生は首を傾げた。 聞こえていないのだ。 私はもう一度同じ言葉を繰り返す。 すると先生はあぁ‥っと納得したかのような声を出し、ニコニコしながらこう言った。 "それは違うよ。学校はね、勉強だけじゃなくてね、集団生活を学ぶところでもあるんだ。だからね、勉強だけをすればいいんじゃないんだよ。" "集団生活を学ぶってどういうこと?" "あ‥えっと‥ね、簡単に言えば友達を大事にすることかな!" "へぇ‥" 話を聞いた私は相づちをしたかのような返答をした。 実際はまだわかりきっていないが。 だけどすっきりした。答えが見つかりそうになった。 そしていつからか‥私の尊敬する人はその先生となり、夢は教師となっていた…。
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