運命2

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「今日から来た新入社員。今年は二人。西野琢磨と須羽百合愛」 「「よろしくお願いします」」 頭を下げて、顔をあげた瞬間、息を呑んだ。 あッ!! あの時の……市ノ瀬さん!! 今更、沢田マネージャーが、市ノ瀬と呼んでいたことを思い出した。 驚愕して開きかけた口に力を入れて、引き締めると、 「よろしくね。私は、高田円香。フロントの責任は、私が全てもつから頑張って!」 「ハイッ!!よろしくお願いします!!」 「市ノ瀬光騎。ナメたことしてると、フロアからたたき出すから、覚悟して仕事しろ」 「はい!頑張ります」 互いに担当のチーフと握手をかわした。 「残りのスタッフには、それぞれ朝礼や引継で紹介しといて」 と、チーフに伝えた沢田マネージャーは、すぐに、別の場所へと移動をはじめた。
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