運命1

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鼻歌まじりに、コンビニによると、スラリと背が高い鍛えられた腕の男性が目に留まった。 特に筋肉フェチではないが、これから仕事をしていく上でこういう人が沢山くるのだろうと、その腕を見つめていると、気づいた。 肩からかけているスポーツバッグ。 ジム帰りのようなそのジャージスタイル。 カゴの中には、お弁当にまじって、スポーツドリンクや、ヨーグルト。 体によさそうなものが……。 「何か用?」 えっ!? きっと、じっと見すぎていたんだ。 不意にその男性から声が降ってきた。 ガバッと顔をあげると、モデルのように綺麗な顔をした男性と目が合った。 「……綺麗」 あっ!! つい声が……。 焦ったけど、もう遅い。 男性の顔が、きつくなった。
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