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鼻歌まじりに、コンビニによると、スラリと背が高い鍛えられた腕の男性が目に留まった。
特に筋肉フェチではないが、これから仕事をしていく上でこういう人が沢山くるのだろうと、その腕を見つめていると、気づいた。
肩からかけているスポーツバッグ。
ジム帰りのようなそのジャージスタイル。
カゴの中には、お弁当にまじって、スポーツドリンクや、ヨーグルト。
体によさそうなものが……。
「何か用?」
えっ!?
きっと、じっと見すぎていたんだ。
不意にその男性から声が降ってきた。
ガバッと顔をあげると、モデルのように綺麗な顔をした男性と目が合った。
「……綺麗」
あっ!!
つい声が……。
焦ったけど、もう遅い。
男性の顔が、きつくなった。
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