60809人が本棚に入れています
本棚に追加
/1563ページ
放課後になると教室はさらに賑わっていた。新しいゲームの話でみんな色めきだっている。黒板に書かれた指示をみると、どうやら学年ごとに集まるらしい。二年は第二多目的室だ。
廊下を移動中、クラスメイトの佐伯が話し掛けてきた。
『あっ、蓮ちゃん、今日から下僕らしいね。頑張ってよ』
――!?
「お、お前、な、なんで……」
『え? だって多目的室にメンバーとチーム名が張り出してあるよ』
慌てて中には入ると、チーム名が書かれているであろう壁紙の前で木刀を杖がわりにうなだれている修司の姿があった。
そういえば、あいつにはまだチーム名を伝えていなかったな。
俺は修司に見つからないよう隠れながら席に着いた。
最初のコメントを投稿しよう!