【Kill Time】【Kill Time ２】

プロローグ

　
　薄暗いスクリーンホール。

その中央に一つだけ置かれた豪華なソファーには、男の姿が。

姿勢正しくその隣に立つ男は、映し出される映像を手持ちのタブレットで操作している。

『今のレア職業の出現率はどうなっているんだ？』

『かしこまりました』

タブレットをスワイプしタップすると画面が切り替わった。

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【職業候補】

①昆虫博士
ﾚｱ度 ★☆☆☆☆
あらゆる昆虫を採集出来るクラス。非戦闘要員だが、ヘラクレスヘルメットが装備可能。昆虫君と呼ばれるには相当の努力が必要。スキルには【雌雄見分け】や【採集】などがある

②呪符使い
ﾚｱ度 ★★★☆☆
東洋の魔術を封じ込めた呪符を用いて戦うクラス。物理攻撃には向いていない。そのスキルには【炎柱】や【水爆】などがある。

③ヌンチャクマスター
ﾚｱ度 ★☆☆☆☆
素早いヌンチャク回しが可能なクラス。攻撃範囲が狭いがレベルが上がるにつれ鎖の長さが変化する。スキルには【早回し】や【連撃】などがある。

【職業を選択して下さい】

【①・②・③】

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男はサイドテーブルに置かれた深紅のワインに手をかける。

『そう簡単には★5は出ないからな。次はミッション状況だ』

『かしこまりました』

再び画面が切り替わった。