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高校時代に、いや、この世界で、修司や哲二のように俺が自信を持てる『何か』が見つかるだろうか。
いつまでも子供じゃいられないもんな。たかがゲームかもしれないけどこれも冒険だ。自分が求める『何か』を俺は探そう。
少しだけ小さな『決意』がオレの心に秘められた。
ティーカップを置く音がカチリと聞こえる。視線を滑らせると、西条と目があった。
すると西条は、意を決したように立ち上がった。
「アンタ達に、言わなければならないことがあるわ」
口調は、いつもの西条だが雰囲気が違う。修司や哲二も同じことを感じたのか、二人と目が合う。
「このゲームは――」
『プレイヤーの皆様、只今より【Kill Time】チュートリアルが開始いたします。室内のモニターをご覧下さい』
西条が話しを始めようとしたその時、天井スピーカーからアナウンスが流れた。
「いいわ。後にする」
話すタイミングを失った西条は、モニターに近寄りスイッチを入れた。
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