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ギルドに来て間もない頃、柚葉は鏡の森に関して調べていた。
場所、存在するミッション、周辺に出現する敵などだ。
『ほら、詳細出すぜっ! お前等、目ん玉おっ広(ぴろ)げてよく見とけっ!』
自分の手柄だとばかりに、ポルンは上から目線になっていた。
急に態度がでかくなりやがって。
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《詳細》
■鏡の森
ラストアより北北東に位置する深い森。
この森には呪いが掛けられており、進入者を阻(はば)む。
自分が今まで確認した敵やプレイヤーが現れるという。
相手が使用してくる武器やスキルは、自分が見たものしか出現しない。
この森の奥深くには神秘のオベリスクがあり、太陽の契約書を持ってオベリスクに辿り着くと、新たな道が開かれるという言い伝えが残っている。
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ここに向かったんだ。
ということは、柚葉が運営から渡された書類は太陽の契約書?
「すぐに二人に知らせないと!」
「さっき僕がメールしたから、美咲さんはもう戻ってくるよ。修司は電源切っているね……暴走しなければいいけれど」
あれだけ爆発していた美咲が、メールだけで戻ってくるとは思えない。
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