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保証……そんなものないよ。それにシャーちゃんにとっての"面白い=恐ろしい"に決まっている。
私にしたら面白くない方がいいけれど。
頭の中でシミュレーションしてみた。
シャーちゃんがいない。
オベリスクのミッション中に命を落とす、確率大。
シャーちゃんを連れていく。
オベリスクのミッションがクリアできる、確率大。
でも、面白くなかったら命を落とす、確率最大。
これは、究極の選択だ。
どっちにしても命を落とすなら、少しでも長生きできそうな……。
「ほ、保証しますっ!」
『・・・・・・分かりました』
シャーちゃんと共闘登録を結ぶため、PDAの電源を入れた。
――ボン、ブンスカ、ブンスカ、ズンチャッチャ……ボン、ブンスカ……
電源を切っている間にきた着信とメールのお知らせが来た。
着信26件
メール11件
うわぁ、いっぱい来てる。
『…………どうしました?』
「あ、は、はいっ!」
急いでPDAをシャーちゃんに向け登録した。
どうしよう。皆心配している。
きっと私を探し始めちゃうよね。すぐ終わると思っていたけれど、まだ時間がかかりそう。
少し考えてから、私はミサリンにメールした。
私の心は今、安心と不安が半々になっている。
でも、不安しかなかったさっきよりはましよね?
それに最強の用心棒もいる!
シャーちゃんをチラッと見てから、オベリスクに向かって太陽の契約書を破った。
――転送が
今、始まる。
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