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答えを知れば子供だましだ。ただ、それを一瞬で読み取った哲二に驚く。
まさか縦読みするだけなんて。
一文の文頭の文字を上から拾って出てきた単語は"おべりすく"。
その言葉をＰＤＡで検索すると、鏡の森で受けれるミッションが出てきた。
鏡の森は柚葉が走り去った方角にあって、オレ達(正確には哲二)が予想した場所とも合っている。
オベリスクの前で太陽の契約書を破ると挑戦できるミッション。
その難易度は不明、獲得アイテムも、出現モンスターも不明だ。
誰も行ったことが無いミッション。
今まで黙っていたのに場所を暗に知らせたということは相当不安なんだと思う。
唯一の救いがシャークと行動を共にしているということだ。
それでオレ達の行動目標が変わった。
柚葉を救いに行くとしても、太陽の契約書が無ければオベリスクのミッションは挑戦できない。
その太陽の契約書は今回のイベントでしか手に入れることができない。
つまり、オレ達はイベントに参加するために、Ａランクまで上げやすいミッションを挑戦することにした。
今まで実装されていなかったアイテムを柚葉が持っていたということは、ゼノンという人物から受け取っていたものは太陽の契約書なんだろうな。
オレだけではなく、二人も同じことを思っているだろうけれど、口に出すわけにはいかない。
監視システムか……。
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