リット砂漠

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本当に大丈夫なんだろうな。 コイツは目茶苦茶強いって話じゃねーか。 まぁ、もし狂っちまったらブチのめしてやればいいだけだ。 「分かった」 『では共闘登録を……』 俺はPDAを取り出し電源を入れた。 『貴方、わざわざ電源落としているのですか? 緊急時などすぐに使えなくて危ないですよ』 「い、色々事情があるんだよ」 赤外線通信でアーツと共闘を結んだ。 電源入れとくか……。 『さぁ、行きましょう』 そういいながらアーツがチケットを破ると辺りが明るくなった。 電気チケットか、便利なもんを持ってるな。 アーツの先導で道を進んでいく。 何度も迷ってはスタート地点に戻ったのだろう。分岐点には印が刻まれていた。 『先程はここで右に行ってしまったので戻されてしまったんです』 二手に分かれた道の左側を選択し進むと、一気に広い空間に出た。 ≪死者の間、到着プレイヤー二名確認≫ 死者の間だと? ホールを見回すと壁という壁が金色に輝いており眩しいくらいだ。 ピラミッドの宝部屋みてーだな。 『修司さん、敵がきますよ。 ちなみに、私はあまり戦いたくないので雑魚はお願いします』 「な、なっ!? お前弓得意なんじゃねーの?」 『転職したこの職業は弓を装備できません。持てるのはレイピアだけなんです。それに私、剣が不得意なんですよ』 「背中に弓を背負っているじゃねーか!」 『あ、これですか? ただの飾りです。 弓っぽいものがないと落ち着かないもので。 ほら、来ますよ』 振り向くと、棺桶の蓋が開き包帯でグルグル巻きにされたミイラが出てきた。 その数は、二十以上……。 クソッ、何が弓矢の名手だ。 【エア・ダッシュ】発動。 もう、覚悟決めてやるしかねー!  「――行くぜ、      グングニルッ!!」 『ほう、それは神槍グングニルじゃないですか。 グングニルだけに……おっと、いけない、いけない』
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