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やっとこさ保健室に着きました。
ドアをノックして入ります。
「失礼しまーす。」
どうやら先生が居ないみたいです。
そりゃ、そうです。なんせ今日は入学式です。ケガをする要素が見あたりません。
「先生いないみたいね。」
どこか不安そうにしてます。そんなことより鏡です!
俺の顔は一体……
「……アンパンマン?」
そんな顔の形になってました。
「おっ、おい!九条!!」
「悪かったわよ。確かにやりすぎたわ。」
彼女は俺と目を合わせずにツンとした態度でそう言います。
「そんな弁解はどうでも良いから氷と湿布を持って来てくれ!!速く!」
危機迫る物言いだったと思います。
まるで24の日本語吹き替え版のジャック・バウアーのように急かします。
「わ、分かったわ。」
俺の必死さが伝わった瞬間でした。
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