保健室にて…

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「九条もケガしてんだろ?見せてみな。」 優しく尋ねました。 「大したことないわ。大丈夫よ。」 彼女は手を後ろに隠します。 素直じゃないなぁ。 俺は頭をポリポリと掻いて考えました。 良いことを思いつきました。 「早く手見せないと胸触っちゃうぞ~」 手をうねうねさせて九条の胸の近くまで手を伸ばしました。 どうでしょう?目測でC~Dくらいあるでしょうか。 「フンッ!!」 流石にあんなにパンチを貰ったんです。タイミングは完璧に掴んでます。 パシッ 右の手首を掴みました。 「あ!」 手の皮が剥けてました。 ここまでして殴りたかったんですね。 ありがとうございます。 「これは…痛そうっすね。」 「ちょっと!離しなさいよ。」 露骨に嫌そうな顔をします。 「ダメっすよ。」 彼女の手をとって素早く、消毒液を傷口に勢いよく染み込ませました。 先ほどの仕返しと言わんばかりに。
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