687人が本棚に入れています
本棚に追加
「九条もケガしてんだろ?見せてみな。」
優しく尋ねました。
「大したことないわ。大丈夫よ。」
彼女は手を後ろに隠します。
素直じゃないなぁ。
俺は頭をポリポリと掻いて考えました。
良いことを思いつきました。
「早く手見せないと胸触っちゃうぞ~」
手をうねうねさせて九条の胸の近くまで手を伸ばしました。
どうでしょう?目測でC~Dくらいあるでしょうか。
「フンッ!!」
流石にあんなにパンチを貰ったんです。タイミングは完璧に掴んでます。
パシッ
右の手首を掴みました。
「あ!」
手の皮が剥けてました。
ここまでして殴りたかったんですね。
ありがとうございます。
「これは…痛そうっすね。」
「ちょっと!離しなさいよ。」
露骨に嫌そうな顔をします。
「ダメっすよ。」
彼女の手をとって素早く、消毒液を傷口に勢いよく染み込ませました。
先ほどの仕返しと言わんばかりに。
最初のコメントを投稿しよう!