687人が本棚に入れています
本棚に追加
「ひっ!?ひぎぃ~!?!?」
ひぎぃ~とかリアルで始めて聞きました。
そんな彼女を見て笑顔になってる自分がいました。
多分、邪悪な笑みを浮かべていたと思います。
「ほら、もう片方の手」
しかし彼女は差し出しません。
仕方ないので消毒した手に傷薬を染み込まてある綿をピンセットにとって擦り込ませます。
「っつう!?」
先程よりも耐性がついていたようです。
でも、片方の手は力をこめて耐える為に治療している手を庇うかのように、すぐ近くにありました。
その手を素早く取りました。
さっきと同じ要領で消毒液をかけようとしました。
「まっ!待って!!」
「ぅん?どうした?」
「あの、
……もう抵抗しないからさ……その、優しくして。
お願い。」
ズキューン!!
え!?このタイミングで、そういうこと言います?
ジト目で上目づかいで俺の好みど真ん中でストライクな奴がこのタイミングで!?
ヤベーよ。 さっきまでの勢いが消え失せたよ。
てか、手を触ってる!
いや、でも手触らないと治療出来ないし
急にドキドキしてきました。
最初のコメントを投稿しよう!