subconsciousの罠(仮)

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五月さんの持って来てくれた朝食を半分程食べ、早い内に病院で診察を受けた。 昼食後に処方してもらった薬を飲で 俺はそのまま眠ってしまい、次に気が付いたら夕方だった。 机の上には水分補給の為のスポーツ飲料が置かれ、額にはまた俺の体温の移った温いタオルが乗っていた。 五月さんかな……。 薬が効いて 少し軽くなった体を起こし、机のスポーツ飲料を取りに行く。 手に持つと、もう余り冷たくはなかった。 半分くらい飲んで再び机上に戻す。 ゆっくり休む事に慣れていないせいか、ふらふらと部屋を見渡した後、ふいに首筋に手をやると……ベタついた。 眠っている間に結構汗をかいていたらしい。 「着替えるか」 と呟いて、俺は着ていたシャツに手を掛けた。 「きゃあああああッ!!」 夏風邪の頭痛に響く その甲高い悲鳴に気が付いたのは、上半身裸になった後だった。
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