2785人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
目配せをした池田と非常階段で落ち合い、肩を竦めた。
「どう思う?」
池田は素知らぬ顔で、俺の頬に触れてきた。
「金髪の相馬は見たことあるわよ?確かバリタチ」
やはり。
「タイプとか分かるか?」
頬を指で撫でながら、池田は口の端を持ち上げた。
「ワイン一本は貰えるかしら?」
「長谷部に言っとく」
頬から指を離して、池田はやたっ、とはしゃいだ声をあげ、それから申し訳なさそうな顔をした。
「スレンダーな綺麗系連れてたわ」
最初のコメントを投稿しよう!