不運

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目配せをした池田と非常階段で落ち合い、肩を竦めた。 「どう思う?」 池田は素知らぬ顔で、俺の頬に触れてきた。 「金髪の相馬は見たことあるわよ?確かバリタチ」 やはり。 「タイプとか分かるか?」 頬を指で撫でながら、池田は口の端を持ち上げた。 「ワイン一本は貰えるかしら?」 「長谷部に言っとく」 頬から指を離して、池田はやたっ、とはしゃいだ声をあげ、それから申し訳なさそうな顔をした。 「スレンダーな綺麗系連れてたわ」
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