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通話を切ってから、池田を見つめた。興味深そうに俺を見ている池田に、ニヤリと笑いかける。
「高校時代に俺が惚れてた男、見たいか?」
池田もニヤリと笑った。
「もちろん」
「なら今夜デートな」
池田も俺も、バイだ。最近は職場と家の往復しかしていなかったし、たまには遊ぶのも良いだろう。
「いい男?」
「性格がいい」
午後は営業に出る池田と、直接店で落ち合う約束をして、お互いに微笑んだ。
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