親友

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「その、突然ごめんな」 チラチラと俺を見ながら、高坂は眉を寄せていた。言いにくい事や、困った事があったときによくしていた仕草だ。 「で、なに?」 グラスを持ち上げ、ジントニらしい物で口を湿らせてから、高坂は話し出した。 「取引先の人に、ちょっとしつこく誘われてて…その人男で、それで篠原なら相談出来るかなって」 相談。つまり高坂に告白した俺なら安心して相談出来てあわよくば助けてくれと。 「男と付き合う気は、ないって言えば?」
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