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高坂に優しく笑いかけ、その頭を撫でた。
「大学の時の友達とかに、頼んだか?」
高坂は素直に頷いた。これで一安心だと安堵したかのように。
「頼んだけど、やっぱり…篠原みたいに頼りにはならなくて」
そう。男に言い寄られてるとは言えず、曖昧に相談して曖昧に誤魔化されたのかな。
変わらないな。その都合のいい考え方。
誰からも可愛がられて、嫌われる事もない愛される男。
甘やかされている事に気付きもせず、大切に扱われる男。
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