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そうして眠ると、疲れが無くなるのだと長谷部は言っていた。
そんなものかと思いつつ、俺はひとまず現状に満足している。
生ぬるい幸福に浸かりながら、深い眠りに落ちた。
朝にはぼんやりしたまま、先に目を開けている長谷部を見上げる。
「起きたか」
言いながら、軽く唇を触れ合わせる長谷部は、大概バカだ。
「朝から元気だな」
笑ってしまう俺も、大概バカだ。
じわじわと侵食されている気分は拭えないが、悪い気はしないから構わない。
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