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「まああれだ。付き合う気がないなら、生理的に男は無理だとはっきり言え」
高坂は池田の存在に、気もそぞろだ。俺の腕をそっと引き、なんで?って顔で見上げている。
「あら、高坂くんは男の人に口説かれているの?」
面白そうに目を細めた池田の視線が、高坂に突き刺さった。
ああ、そうか。天然で甘えたで可愛い子。確かに高坂は、池田のタイプだな。
高坂に背を向け、池田の方に体ごと向く。
「高坂ノーマルだから、困ってるみたいで」
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