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「俺も帰るよ。今日は美味しい料理ありがとう」
三人でアパートの下に行き、高坂がにっこり笑った。無邪気な笑みを浮かべる高坂の頭を、くしゃりと撫でる。
「幸せそうで良かった。またな太一」
「うん、ありがとうシノ」
懐かしい呼び方に、笑みを浮かべる。
「高坂は…」
口ごもる野上の腕を引いた。
「行こ、野上さん」
「…ああ」
無邪気な笑みで見送る高坂に背を向け、駅へと続く道を歩く。
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