親友

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「お前は、高坂が好きなんじゃないのか?」 冷えた秋の空気に身をすくませながら、野上を見上げた。やはり背が高い。 「野上さんもだろ?」 笑いかけ、それからうつ向いた。 「俺は高校時代から、太一のこと好きだよ」 「…そうか」 「太一、あんな風に幸せそうなの始めてみた。だから…」 野上を見上げる。 「太一が幸せならいいかなって、さ」 野上の眉が跳ね上がり、怒ったような表情を浮かべるのを見つめた。
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