親友

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「俺は…」 言いかけて止めた、野上に笑いかける。 「太一、昔からノーマルだし。女の方が、きっといいんだよ」 そして、止まっていた足を動かした。 俺の後ろを歩く野上。やや俯き歩く俺。 さて、どうする野上? 駅まで来てから、野上を振り返って見上げた。 「野上さん飲み行く?それとも帰る?」 俺のことをじっと見下ろす野上が、飲みに行こうと言った瞬間。心の中で池田に笑いかけた。 楽勝だな、池田。
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