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いつものように湯に身を浸し、久しぶりに昔読んだ本を読み返していた。
小説と言うものは、読むときの年齢や気持ちで、捉え方が変わる。それがまた面白い。
ページを捲り、昔ひどく感動したその小説を読みながら、自分が社会人になった時の事を思い出した。
大学を卒業して、何食わぬ顔でスーツを着始めたあの頃。
大学時代から付き合っていた男が蘇る。
あいつは、就職はせずに夢を追いかける道を選んでいた。
田所岬。昔の男。
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