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田所の事は好きだ。
金にうるさいのも、あいつには夢があり、その夢を叶える為に貯蓄しているからなのは知っていた。俺の帰宅してからの3、4時間を束縛する他は、相変わらずバイト三昧なのも知っている。
夢と言う芯が一本通っていて、それに向けての努力は怠らない。その姿勢が好きだった。
何よりあいつは、嫌な顔をしない。人を嫌うと言う感情が無いのかと、疑ってしまうほどに。
あいつの醜い表情を見ることは一度も無く、それは俺にとっては、非常に魅力的だった。
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