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だが、帰宅してからの3、4時間は、正直俺の私生活の全てだ。
ストレスは溜まり続け、それは2ヶ月も一緒に暮らしたある日、ついに爆発した。
「出ていけ」
浴室に付いてきた田所に言った言葉は、自分でも内心驚くくらい冷たい声だった。
田所は驚いた顔をして、しかしすぐに笑みを浮かべた。
「なんで?一緒に入った方が効率いいよ」
そのままいつものように一緒に入ろうとする田所に、俺は持っていた本を投げつけた。
「なら俺が出ていく」
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