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ぺこんとビールをぶつけ合い、ソファーを背もたれに仕事の話を少しした。
「で、なんだ?」
化粧を落とした池田は、それでも綺麗で、ただ眉毛が無いように見えるから笑えた。
「昨夜終電で帰ったじゃない?」
三本目のビールを飲みながら、池田が無い眉を跳ね上げた。
「家の前で太一がぷるぷる震えてたのよ!」
「……はっ、」
悪いが吹いた。腹を抱えて笑う俺に、池田は床からソファーに移動して腕を組んでいた。
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