不覚

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たまには親友と仲を深めるのも良い。 お互い、さっきのはニアミスだって分かっている。 「…太一可愛いのよ。篠原なら交ぜて上げる」 「…池田にうっかりときめいて、親友無くしたくは無いな」 「…それもそうね。お休み篠原」 「ああ、お休み池田」 眠りに落ちていく中、腕の温もりに幸せを感じる。 こういうのを、友愛とでも言うのだろうか。 忙しい日々に笑いをくれた友人。 親友と呼べる人間が、ただ一人いるだけで。それだけで至福だ。 終
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