退屈しのぎ

2/3
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
私の名前は天寡好子。ホームヘルパーをしています。昨年、離婚して子供は全寮制の高校に入学したので一人暮らしを満喫中。子供の学費は元夫からの養育費でなんとかなっているから、私一人の生活には不自由はありません。とは言え、まだ46歳、時間を持て余すと良からぬ事を考えてしまうものですね。 46歳、女としてはかなり瀬戸際で最後の恋愛にかけるパワーたるや、自分でも驚く位で若干持て余し気味。まさに、頭で考える前に子宮が私を突き動かしているみたいに感じるわ。男性に対する感性は若い頃に比べると比較にならない。昔なら見た目とかそれなりに好みを優先してたけど、今はまさに動物的直感が第一優先。例えるなら、臭いが強いと不潔って思っていたけど、今は臭いが男を誇示しているように感じるの。自分でも驚くわ。 最近、変な夢を見たの。私、おかしくなったのかしらって思うような夢だったの。今からお話しするから聞いて、感想を聞かせてね。 二日前の夢。私は仕事で男性独居のお宅に家事をしに行ってたの。そのお爺ちゃんは脇那明吉さんて言う方、わきなめきちってお呼びするんだけど、「なめきちさん」ってお呼びするだけで妙な胸騒ぎがするの。でもお仕事だから冷静を装うの。必死だわ。すると私の頭の中に天使と悪魔が出てきて一悶着しだすのよ。 「なめきちに舐めて欲しいんだろ。二人きりだから誘えよ。」 「仕事なのよ。何考えてるの。」 「なめきち、クサイぞ。仕事なんだから綺麗にしてやらないと。どんな風に綺麗にするかはお前が決めろよ。喜ぶ顔が見たくて仕事してんだろ。ほら、喜ばせてやれよ。」 「やめなさい。倫理にかなってないことをするのは。」 私、夢を見てるって途中で思ったみたいで、悪魔の囁きに従ってるの。 『なめきちさん、お体が汚れているわね。綺麗にしましょ。』 そう言うと私、徐に服を脱ぎだして、なめきちさんも脱がせてるの。 『さぁ、お風呂に入ってサッパリしましょうか。』 なめきちさん、ニンマリしながら 『ほう、久しぶりにオナゴさんの裸を見たワイ。テンガさん、きれいじゃあ。こげな爺さんには勿体無いのぉ。』
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!