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「さぁさぁ」
焦れたウサギの力は強くなる。
長い逡巡の後、とうとう赤ずきんは穴の中へと飛び込んだ。
何処までも深い闇。
お尻は宙を滑っている。
不安が募っていく中、そうして見えた光の中に少女は落ちて行った。
視界を眩ませる激しい光。
ようやく気持ちの悪い浮遊感から解放された喜びもつかの間。
今度は重力が赤ずきんに襲いかかり、彼女は地面でお尻を打った。
「いったぁい!」
全身を激痛が走り回る。
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