2305人が本棚に入れています
本棚に追加
/199ページ
次の日の朝、私は自分の分のお弁当だけ作った。もちろん朝ご飯も。私は、神谷くんが起きる前に家を出ようと支度した。
「早く着いちゃうよな…」
時計は、5時45分を指していた。
でも、私は神谷くんに会わない為に家を早く出た。
学校に着くと、いるのは部活の人だけだった。私は自分の教室に向かった。
教室の中は誰もいなかった。自分の席に着いて、昨日のことを考えていた。
神谷くんとクラスの人たちが言ってたことは本当だった。先輩はそんな人じゃないと信じたいけど、この目で見てしまった。
先輩と並んで歩いてた女の人……
私、知ってる。パーティーに来ていた人だったから。確か、携帯会社の娘さんだった気が…
先輩は、私じゃなくてお金を見ていた。
私のことを最初から知ってて近づいたんだ……
私は結局…
誰にも必要とされてなかった
最初のコメントを投稿しよう!