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「赤松、一体これは…お前がいながら…」
駆けつけた伊勢宮は、その場に立ち尽くす教員に確認する。
それほど伊勢宮はこの赤松という名の教員に信頼を抱いていた。
「見ての通りだ…。手も足も出ねぇ…化け物だ」
汗を垂らしながら、恐れおののいて口を開く。
周りを見渡せば、倒れている者が数名。なんとか起きあがろうとするも、怪我が酷いのか起き上がれない者もいる。
「ちぃ…なんてやつだ」
屋上。
伊勢宮達を見下すかの如く、上から見下ろしている人物。
顔が隠れそうなほど、深いローブ。
発せられる魔力の空気がビリビリと伝わってくる。
それは正に、雷鳴のハヤテそのものだった。
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