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「何もしなければ、俺からは何もしない」
ハヤテは後ろから魔術を放ってきた教員に、電撃を放つ。
バリバリと音を立て、その者は倒れ込んだ。
それを見て、一気に怯む。
数としては教員が圧倒的に勝る。
実力もかなりある者達ばかりだ。
その中でも一色(イッシキ)は選りすぐりの教員で、一時はあのシリウスにすらいた経験を持つ。
動くことは死すらも意味する。
一瞬でそれを悟った。
そんな時である。
目にも止まらぬ速さで、雷鳴のハヤテに蹴りを入れた金髪の若者がいたーーその人物は、
「な、お前がなんでここに…?!」
「特別休暇ってやつですよ、一色先生」
金色に輝く髪を揺らしながらニコッと微笑んだーー
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