6.

6/7
前へ
/65ページ
次へ
ひまわりは走って家に帰った。 シロの墓に簡単に手を合わせて、家に入る。 「おかえり~」 「ただいまでしょ。夕飯できてるから早く準備しなさいよ~」 「はーい」 ひまわりはそう言ってカバンを玄関に放ると二階へ駆け上がった。 コラー手洗いうがいしなさい、というみさえの声は聞こえているが、それでも階段を上った。 小学四年生になった時にもらった自分の部屋に入ると、脇目もふらず机の引き出しを開けた。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

304人が本棚に入れています
本棚に追加