第一章

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――白い世界 見渡す限り全て白、上は天井などなくただ無限に白が続いている‥そして壁もない。 だがそこには一つ小さな“ぬいぐるみ”の様なものが置いてあった。 薄い水色と薄い桃色で出来ていて肌触りの良さそうな見た目、真っ白の床の上に座っている。 すると空から何かが降ってきた、それは眩しくはないが光っていた。 そして地球では考えられないほど遅い落下速度で落ちていく‥。 ゆっくりゆっくり木の葉が落ちるように、そして物音を立てず床に着いた。 光は徐々に力を失い弱くなっていく、すると中から何かが出てきた。 光が完全に消えるとその姿は確認できた、居たのは眠ったままのケンだった。
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