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下は海の様だが所々岩が出ている、あれにぶつかれば命は無いだろう‥。
もし海に落ちたとしても底が浅かったら‥、そんなことを考えている暇もなく体は落ちていく。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
まさかの二度目の落下、今度こそおしまいだ‥。
‥ザバン
岩に当たることなく何とか海に落ちた、そして底も浅くなかった。
だが落ちたときの衝撃はかなり強く、背中は真っ赤に違いない。
「ぶはっ、はぁ、はぁ」
あんな高い所から落ちるとは、三百メートルはあるだろうか‥どうやら運だけは良いようだ。
その後何とか岸を見付けてそこまで泳ぐ、砂浜に上がったは良いものの人は居なかった。
不安なのは本当に人が居るのかどうか、そして元の世界に戻る方法はあるのか。
疲れたので砂浜に大の字で寝転がる、砂が付くのもお構い無し。
そしてふと空を見る。
いつも観ている青空と何ら変わりはない、雲も綺麗だ。
ホッとしたのか眠気が襲ってくる、段々まぶたが重くなり閉じていく‥。
「‥zzZ」
‥スタスタ
「‥zzZ」
ケンが寝息を立てていると、誰かが寄ってきた。
全身を黒いコートで覆いフードで顔を隠している。
そんな怪しそうな雰囲気を放つ謎の人物はゆっくりとケンを持ち上げ、お姫様抱っこした状態でどこかへ去っていった。
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